大迫勇也「自分たちの力を信じることも大事」アジア杯優勝へ気合

スポーツ報知
大迫は練習に合流し別メニューで調整する(カメラ・竜田 卓)

 来年1月のサッカー、アジア杯(UAE)へ向けた日本代表の国内合宿4日目が29日、千葉県内で行われた。初出場のFW大迫勇也(28)=ブレーメン=はW杯2大会出場の経験値で“いばらの大会”を勝ち抜き優勝を宣言。前線にはMF南野拓実(23)=ザルツブルク=、堂安律(20)=フローニンゲン=、中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=とレギュラー候補に軒並みアジア杯未経験者がそろう中、不屈の闘志を求めた。

 大迫がアジア杯未経験者ぞろいの逆境を乗り越える。右でん部痛のため合流初日の28日は宿舎ホテルで調整したが、この日は別メニューで始動。「大事を取ってという感じですし、一番は9日に合わせるということ」。初戦を見据え約50分、ランニングなどで体を動かした。

 森保ジャパンの前線の8人中、アジア杯経験者はFW武藤ただ一人。主力の大迫、南野、堂安、中島を始め、原口、伊東、北川と全員が未経験だ。11年カタール大会のシリア戦で、GK川島永嗣が“中東の笛”と呼ばれる厳しすぎる判定を受け一発退場。前回のオーストラリア大会では、UAEとの決勝トーナメント初戦でPK戦に敗れた。

 南野は「試合中、点が入らなくてイライラしたり、暑さの面、ピッチの悪さだったり、いろいろなことが想定出来るし、起こりうる大会。そういう難しさはある」。今大会はW杯やJリーグで使用するアディダス社製の球ではなくモルテン社製が採用され、選手は感覚のズレに苦戦。若手3選手も年代別ではアジア勢と対戦する厳しさを経験しているものの、A代表というプレッシャーの中で想定外の出来事に対応しなければならない。

 そこで、大迫だ。17年W杯アジア最終予選を勝ち抜き、2大会連続W杯出場。アジア勢との戦い方も、一発勝負の厳しさも知っている。「まずはチャレンジすること。自分たちの存在をアジアの中で示せればと思う。うまくいかないときもしっかりまとまって逆に力に変えられるぐらいのチームになっていければ」と不屈の闘志を説いた。

 30日に流通経大とトレーニングマッチを行い、大会前の国内合宿を終える。優勝する自信は、との問いに大迫は「もちろん」と即答。「自分たちのやるべきことをしっかりやれば、自然と結果はついてくると思う。自分たちの力を信じることも大事だと思う」。未経験をも力に変え、2大会ぶりの優勝を目指す。(小又 風花)

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