【岩本輝雄のDirecto】勝因は柴崎&遠藤のダブルボランチ!抜群だった2人のバランス

スポーツ報知
オマーン戦の前半、ヘディングで競り合う遠藤航。守備面で抜群の動きを見せた

◆アジア杯1次リーグ第2戦 日本1―0オマーン(13日、ザイード・スポーツシティスタジアム)

 初戦は辛勝発進だった日本代表が原口元気(27)=ハノーバー=のPKによる1点を守り抜いて完勝。決勝トーナメント(T)進出を決めた。元日本代表MF岩本輝雄さん(46)は勝因として、柴崎岳(26)=ヘタフェ=と遠藤航(25)=シントトロイデン=のダブルボランチの名前を挙げ、「2人のバランスが非常に良かった」と評価した。(構成・中村 健吾)

 日本は2試合目ということで、コンディションが非常に良かった。前回より2時間半遅いキックオフと言うのも大きかったと思う。

 南野拓実(23)=ザルツブルク=は良かった。1試合目はリーグ戦から間が開いたこともあり、コンディション的な問題もあったのだろう。今日は本来の動きで目立っていた。前半、決定機を3本決められなかったが、あそこに入っていけるポジショニング、前への推進力は本当に素晴らしい。トルクメニスタン戦では5バックで守られたことでスペースもなかったが、今回は裏への抜け出し方のうまさも見せた。

 シュートを止められたのは相手のGKも良かったから。あそこまで決定機を作れるのはすごい。結果から見れば点を取りたかったが、徐々に上がっていけばいいと思う。

 原口も運動量も非常に多いし、貢献度は高かった。PKで決勝点も決めたが、今日の勝因は、ずばりダブルボランチの柴崎と遠藤。2人のバランスが、非常に良かったと思う。

 遠藤のセカンドボールの拾い方は抜群。守備での貢献度は非常に高かった。柴崎との距離感も非常に良かった。

 攻撃に関しては柴崎が全部、ゲームメイクしていた。ポジショニング、前に出すパスのタイミングといい、やはり一番うまい。柴崎があれだけ前を向いてボールを触れると、前線の選手が生きると思う。

 トルクメニスタン戦の日本は60点としたが、今日は75点。コンディションが良く、攻守に速かったし、チャンスもいっぱい作れていた。相手もスピードがあって強かった。カウンター中心の中東の戦い方をしてきた。アジア杯は各国それぞれの色があって、それなりに戦ってくるから。

 これから各国が日本を研究してくる中、選手たちのコンディションが上がってきているので、さらにいい戦いができると思う。森保一監督はウズベキスタン戦も普通に勝ち点3を取りにいくと思う。3日に1回試合だから、次はメンバーを半分くらい代えてくるかもしれない。

(題名のDirecto・ディレクト=スペイン語で「直接、まっすぐに」の意味)

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