【札幌】“ベルギーキラー”稲本「批判の声を黙らせるためにも結果を出して」日本8強願う

スポーツ報知
シュートを放つ稲本

 J1北海道コンサドーレ札幌MF稲本潤一(38)が、W杯を“封印”し、チームの勝ち点上積みに力を尽くす。

 ロシアW杯の中断期間中、休み前日に東京へ行き、テレビ出演などをしてきた稲本は30日、「ここからは札幌モード」と、1次リーグ突破を決めた6月28日を最後とすることを明言した。18日に再開するリーグ戦へ向け「累積警告もあるし、これまで出ていなかった選手の力が必要とされてくる。いつでもいけるように準備していく」と、今季1試合出場にとどまる現状からの巻き返しへ、気持ちを高ぶらせた。

 札幌での戦いに集中する前に、日本代表戦の“最後の分析”も行った。自身が出場した2002年日韓W杯の初戦で得点を挙げたベルギーが、決勝トーナメント初戦の相手になる。「攻撃を見られがちだが、5人並んでDFしてのカウンターが特徴。堅いイメージは僕らがやった頃と同じ」と、まず守備力を警戒。「そこに速さとうまさがプラスされているので。今までベスト16で対戦した中で一番強い」と厳しい戦いを予想した。

 ただ、悲観はしていない。「球際で90分間負けずに戦って前半を0―0、あわよくば1―0ならチャンスはある」と先制点の重要性を稲本は強調。「ポーランド戦で出た批判の声を黙らせるためにも、結果を出してほしい」と日本初の8強入りを願った。(砂田 秀人)

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