【札幌】小野、リーグ再開ボランチいける 鹿島と練習試合2本目攻撃演出

スポーツ報知
笑顔で仲間に指示を出す小野(左)

◆練習試合 鹿島5―1札幌=45分×3=(4日、県立カシマサッカースタジアム)

 J1北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二(38)が、勝ち点上積みへ、豊富な経験をピッチへ注ぎ込む。札幌は4日、鹿島と練習試合を行った。0―2の2本目からボランチで登場した小野は、広い視野を生かした球さばきで攻撃を演出。試合はトータル1―5で敗れたが、小野が出場した45分間は1―0で終えた。「リズムを作っていこうと。相手の動きを見ながら、嫌なところを突いていった」。ボールも人も動くスタイルを、ベテランが体現した。

 左足首を痛め、4月4日のルヴァン杯・清水戦を最後に戦列を離れるも、復活への道を着実に進んでいる。中断明け初戦の18日川崎戦(札幌厚別)はMF宮沢、DF金、MF三好の欠場が決まっている。ベスト布陣が組めない再開戦にはなるが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「2本目はリーグ戦を想定できる戦いができた」とうなずいた。その中心を務めた小野は「(11日の)天皇杯を含め、いい準備をしていきたい」と、今後へのプランを明確に思い描いた。

 この日は最高気温31・5度を記録した。「暑さの中ではボールを失えば失うほど難しい戦いになる。いかに奪われないかが大事になる」。夏場を見据え、状況を見極め、タッチ数も変えながら攻撃を組み立てた小野の存在は、札幌の大きな武器になる。(砂田 秀人)

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