【磐田】川又、2発2年連続ベスト16「J1とJ2は違う」

スポーツ報知
川又はアシストした桜内(背中、〈5〉)へ、感謝のサムアップ

◆天皇杯全日本選手権 ▽3回戦 磐田4―1山口(11日・維新みらいふスタジアム)

 3回戦が行われ、J1ジュビロ磐田はFW川又堅碁(28)の2発などでJ2山口を4―1で下し、2年連続ベスト16入りを決めた。試合前、西日本豪雨の被災者のため黙とうを捧げ左腕に黒い喪章をつけプレーした磐田は、中断期間に取り組んだ1ボランチ(アンカー)の攻撃型新布陣も機能、18日に再開するリーグ戦に弾みをつけた。

 公式戦2戦連発にも川又は大喜びしなかった。前半16分、DF桜内の右クロスを頭でズドン。「J1とJ2は違う。1点で終わろうとは思わなかったから」。桜内に笑みを浮かべ親指を立てただけだった。2点リードの後半26分にまたも頭でダメ押しの3点目を決めた。2年連続16強にも、あえて喜びは封じた。

 試合前には西日本豪雨の被災者のために黙とうをささげた。山口県での試合後、名波浩監督(45)は「豪雨で被害にあわれた方や頑張っている方々にサッカーで少しでも元気と勇気を与えられたらいい」。磐田イレブンは、実父が亡くなった管野淳フィジカルコーチ(52)のために左腕に黒の喪章をつけプレー。様々な思いを胸に臨んでいた。

 中断期間に取り組んできた1ボランチ(アンカー)の新システムが機能した。中盤が連動し、攻撃に厚みが増す新布陣だ。前半44分には上原が得点。本職のボランチより前の位置取りでゴールへの意識を高めていた男が今季初得点。ボランチ宮崎は「(上原は)いいテンポで翻弄していた。練習でもでないようなプレーが出たのは自信になる」と手応えを口にした。

 天皇杯・4回戦は9月26日に札幌戦。名波監督は「最後1点取られたのは課題。挑戦者として鹿島と戦う」。リーグ再開の鹿島戦(18日・ヤマハ)へ、早くも切り替えていた。(山田 豊)

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