【清水】格下甲府に完封負け…ヨンソン監督「相手におめでとうとしか言えない」

スポーツ報知
甲府に完敗し、肩を落として引き揚げる清水イレブン

◆天皇杯全日本選手権 ▽3回戦 甲府1―0清水(11日・山梨中銀スタジアム)

 3回戦が行われ、J1清水エスパルスはJ2甲府に0―1。前半7分にクロスから失点し、チグハグな攻撃も修正できず、最後まで得点できなかった。

 言いようのない脱力感が漂った。現状のベストで臨んだ清水に対し、甲府は控え組。それでも歯が立たなかった。ヤン・ヨンソン監督(58)は「(相手に)おめでとうとしか言えない」とうなだれた。

 リーグ中断期間の御殿場キャンプ。ヨンソン監督は守備の「クロス対応」、攻撃の「遅攻」をテーマに掲げ、黄錫鎬と立田の位置を入れ替える新布陣を試してきた。だが、課題が解消されていないことを証明してしまった。前半7分、左サイドから許したクロスで失点。攻撃もミス連発でシュートはわずか4本。MF河井は「積極性が足りなかった」と声を落とした。

 指揮官は後半、鄭大世らを投入。システムも3バックに変更したが、MF金子が「停滞していた」と言うように状況は好転しなかった。

 W杯中、J1最長の16日間のオフを取り、その後の合宿も2部練習をほとんど1部に変更。指揮官は「ポジティブな点が見えた」と話していたが現実は甘くなかった。「厳しい言い方をすれば、“休みぼけ”を取り戻せてない」と金子。18日にはリーグが再開(対C大阪)する。“空費”した時間は、決して戻ってこない。(武藤 瑞基)

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