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【鹿島】植田、ベルギー1部セルクル・ブルージュと大筋合意…W杯16強戦士の海外移籍“第1号”

2018年7月12日3時45分  スポーツ報知
  • 鹿島不動のセンターバック植田はベルギーに移籍し、さらなる飛躍を目指す
  • W杯では出場機会のなかった植田(中)(左は大島、右はGK中村=共同)

 サッカー日本代表DF植田直通(23)=鹿島=がベルギー1部のセルクル・ブルージュから獲得オファーを受け、完全移籍へ向けた交渉が最終局面を迎えていることが11日、分かった。クラブ間ではすでに大筋合意に至っており、契約の細部やメディカルチェックなどを経て、近日中に両クラブから発表される。植田は16強入りしたロシアW杯でメンバー入りしたものの、出場なし。悔しさと危機感を胸に、戦いの場を欧州に移す。

 2022年カタールW杯の主力として期待されるセンターバックが海を渡る。セルクル・ブルージュから植田の完全移籍での獲得オファーを受け、交渉を開始。関係者によると、鹿島との契約解除に必要な移籍金(違約金)の満額を支払う提示を受け、クラブ間ではすでに合意に至っているという。セルクル・ブルージュは強豪クラブへの変貌を目指して数年前から長期的な強化計画をスタート。1部昇格を機にさらなる戦力補強を目指す中で植田の能力を高く評価し、複数年契約を提示したとみられる。

 植田はロシアW杯ではメンバー入りしたが、DF吉田麻也(29)=サウサンプトン=、昌子源(25)=鹿島=の牙城を崩せず、一度もピッチに立てなかった。かねてからの海外移籍希望に、今大会で味わった「悔しさ」と「危機感」が加わり、海外挑戦の決断を後押ししたようだ。W杯を終えて帰国し、7日に鹿島に合流した後は「もっともっとレベルを上げたい。このままじゃダメだという危機感を感じた」と明かしている。

 センターバックは周囲との綿密なコミュニケーションが求められ、屈強なFWと対峙(たいじ)する強さも必要なポジション。語学力や体格の面から日本人には不向きとされ、これまで欧州1部リーグでプレーしたのは元日本代表DF宮本恒靖氏、同DF中田浩二氏に加え、吉田、DF冨安健洋(19)=シントトロイデン=の4人だけ。だからこそ、4年後のカタール大会を見据える挑戦には大きな意味がある。

 W杯16強に進出した02年日韓大会、10年南ア大会直後は国内組登録メンバーの欧州挑戦が9例あり、今大会後も日本の奮闘ぶりが欧州スカウトの注目を集めている。ロシアW杯後、海外移籍“第1号”は、ピッチに立つことができなかった植田。南ア大会不出場に終わったDF内田篤人(30)=鹿島=、MF香川真司(29)=ドルトムント=もそれぞれ欧州移籍後に飛躍した。「僕はここが一番好き。落ち着く場所」と話す愛着ある鹿島を離れ、ベルギーから4年後のW杯のピッチを目指す。

 ◆セルクル・ブルージュ 1899年創立。ベルギー北西部のブルージュに本拠を置く。昨シーズンに同国2部リーグを1位で終え、今季から1部昇格。ホームスタジアムはヤン・ブレイデルスタディオン(2万9268人収容)。チームカラーは緑。主な獲得タイトルはリーグ優勝3回(1910~11年、26~27年、29~30年)、リーグ杯2回(26~27年、84~85年)。過去に元デンマーク代表DFで同国代表元監督のオルセン氏、元アイスランド代表FWのグジョンセン氏らが所属。

 ◆植田 直通(うえだ・なおみち)1994年10月24日、熊本・宇土市生まれ。23歳。幼少期からテコンドーに励み、中学時代に日本一に。サッカーは小学3年で始め、熊本・大津高で1年夏からレギュラー。各年代別代表に選出され、13年に鹿島入り。15年アジア杯で日本代表に初招集され、17年東アジアE―1選手権でデビュー。ロシアW杯選出も出場はなし。国際Aマッチ通算4試合0得点。186センチ、80キロ。家族は両親、姉、妹。

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