【清水】今季初の完封勝ち…観戦のOB岡崎慎司に大勝届けた

スポーツ報知
前半28分、追加点を奪った北川(右)は金子と喜ぶ【左】清水戦を観戦する日本代表・岡崎

◆明治安田生命J1リーグ第16節 清水3―0C大阪(18日・IAIスタジアム日本平)

 清水エスパルスはC大阪を3―0で下し、リーグ再開を今季初の完封勝利で飾った。前半11分、DF黄錫鎬(ファン・ソッコ、29)が移籍1号の先制弾。同28分にはFW北川航也(21)が加点した。観戦に訪れたOBの日本代表FW岡崎慎司(32、レスター)に大勝を届けた。

 背番号23の系譜を受け継ぐ男が、“本家”の眼前で躍動した。前半28分、デュークの折り返しが相手をかすめ北川へ。若きストライカーは胸トラップから右足を一閃し、豪快にネットを揺らした。「うまく反応できた」。昨季もホームのC大阪戦で2発。セレッソキラーが本領発揮した。

 この日は05~10年まで清水で23を背負い、日本代表まで上り詰めた岡崎がアイスタで生観戦。一昨年からその背番を受け継いだ北川が燃えない訳がなかった。「23に恥じないプレーをしないといけない。岡崎さんが背負ってきたものをつなぎ、もっと上にいかないと」。

 一昨年、岡崎と食事する機会に恵まれたという。「初対面だったのに気さくに話してもらえた」と感激。以来、レスターでプレミア制覇した大先輩の背中を追ってきた。

 チームは完敗した11日の天皇杯・甲府戦から生まれ変わったようだった。序盤から全員がハードワークし、C大阪の攻撃を封印。前半11分にはCKの流れからソッコが右足で先制点。J1での得点は広島に在籍した13年9月の新潟戦以来だ。後半22分にはFWクリスランがダメ押しの今季4号を見舞った。

 岡崎は試合後、「エスパルスの姿を見て、また僕も頑張れる。北川のゴール? うれしいです。また見に来ます」と笑顔でアイスタを後にした。北川は「4年後を目指して日々努力する」とカタールW杯を見据えた。生え抜きの新エース誕生の予感が漂った。(武藤 瑞基)

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