【甲府】ジネイ、熊本戦で右膝手術から3か月ぶり先発へ「全力尽くす」

スポーツ報知
3か月ぶりの先発復帰が濃厚となったジネイ

 J2ヴァンフォーレ甲府のブラジル人FWジネイ(34)が、5試合ぶりのホーム白星を呼び込む。熊本戦(21日・中銀スタ)に向け20日は昭和町内で最終調整を行い、ジネイが3か月ぶりに先発出場することが濃厚となった。右膝の手術から復活した背番号9は「勝利につながるよう全力を尽くす」と宣言した。

 刺すような夏の日差しがピッチに降り注ぐ中でジネイは時折、笑顔を見せながらも気合のこもった表情でボールを追った。「(先発として)帰ってきたことがスタートだと思っている。うれしいし、もちろんコンディションも上がっている」と復調をアピールした。

 昨季J2優勝の湘南でチームトップの12得点を挙げ、鳴り物入りで今季、甲府に加入した。だがここまで1ゴールにとどまり、5月10日には古傷の右膝外側半月板損傷のため手術。全治約3か月と診断された。

 リーグ戦ではスタメンだった4月21日の愛媛戦(0△0)を最後に出番がなかったが、前節の岐阜戦(1●3)で途中出場。実戦復帰して間もないが、今回の熊本戦では3トップの中央での先発が濃厚となった。

 上野展裕監督(52)は「まずは点を取ってほしいし、周りを生かしてアシストもしてほしい。何も言わなくても、チームのために尽くしてくれるのは分かっている。勝利に貢献してほしい」とジネイに大きな期待を込めた。

 この日は新助っ人のジエゴの加入が発表されるなど、前線の競争が激化することが予想される。ジネイはまず、チームを5月26日の大分戦(6〇2)以来、5試合ぶりのリーグ戦白星に導き、猛アピールしたいところだ。「(チームは)連勝できていないし、ホームではあまり勝てていない。責任を感じている。勝利につながるよう全力を尽くす」。助っ人としての役目を全うする。(三須 慶太)

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