【宏太’sチェック】宮沢戻って安定感出た

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第17節 札幌0―0磐田(22日・厚別)

 素晴らしい試合だった。札幌は全員で戦い、磐田よりも最低1つ以上は、パスコースの選択肢が多い状況を作り続けた。ボランチの宮沢が戻ってきたことで安定感が出て、石川もDFの中央でいい働きをしていた。ゴールという部分だけが足りなかったが、出た課題を一つ一つ修正することでチームは一番強くなるもの。この戦いをベースにやっていけば、後半戦も勝ち点は確実に伸ばせる。

 結果的に勝ち点2を失った格好となったが、それを白星に変えるためには、あえて指摘するとすれば、シャドーの2人か。チャナティップも三好もドリブルなどは非常に効果的だし、相手の脅威にはなっている。そこに最後の部分での「間」が洗練されてくれば、さらに怖い選手になれる。

 例えば前半29分にジェイのスルーパスに三好が飛び出し、相手に止められた場面があったが、三好は利き足の左で処理しようとして、少し外に膨らんで入ってきている。まずボールに直線的に寄って先に触る。そうすれば相手も慌てるからアドバンテージが奪える。

 チャナティップもうまく抜け出すシーンでも、シュートよりパスという雰囲気が出てしまっている。一番いいのはワンタッチでの得点。ゴール前での迫力や動き直しが出てくれば攻撃により磨きがかかる。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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