【甲府】上野新体制で初の連敗…首位・松本に完封負け

スポーツ報知
完封負けにぼうぜんとした表情の甲府イレブン

◆明治安田生命J2リーグ第26節 松本1―0甲府(29日・松本)

 ヴァンフォーレ甲府はアウェーで首位の松本と対戦し、0―1で完封負けした。前半34分に松本MFセルジーニョ(27)に先制点を献上。攻撃陣も最後までゴールを割れず、3月以来、約4か月ぶりのリーグ戦連敗となった。4月30日に上野展裕監督(52)が就任してからは初。クラブとしてはリーグの敵地・松本戦では過去1敗1分けと未勝利だったが、またも苦杯をなめさせられる結果となった。

 夜空に無情のホイッスルが鳴り響くと、松本まで駆けつけた甲府サポーターは静まりかえった。イレブンは天を仰ぎ、唇をかんだ。上野監督は「甲府から1500人を超えるサポーターの方が集まっていただいたのに、申し訳なく思う」と厳しい表情で声を絞り出した。

 前半34分、自陣ゴール前で松本FW前田大然(20)のパスをクリアしきれず、MFセルジーニョに拾われた。最後はDF陣がかわされ、右足でネットを揺らされた。これでリーグ戦において11試合連続失点となった。指揮官は「前半、相手にスペースを与えて自由にさせてしまった。そこを使われて失点してしまった」と唇をかんだ。

 その後は反撃に出たが、相手は前節終了時点のJ2リーグで2番目に少ない23失点と堅守を誇る松本。なかなかゴールを割ることができなかった。前半はFW金園英学(29)がヘッド、後半には新加入で途中出場したMF清水航平(29)がミドルシュートを放つも、ともにポストに嫌われる不運もあった。だがシュート数は相手の9本を大きく下回る4本という結果に。攻めきることができなかった。

 リーグ戦の連敗は3月21日、25日に徳島、岡山(ともに0●1)に喫して以来、約4か月ぶり。上野体制となってからは初めてのこととなった。1年でのJ1復帰を狙う中で10敗目と黒星を2桁に乗せる結果にも、指揮官は「選手たちと課題を共有して次につなげていくしかない」と語った。とにかく一刻も早く悪い流れを止めるしかない。(三須 慶太)

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