【札幌】都倉、ロスタイムV弾!3発で長崎撃破!5試合ぶり白星

スポーツ報知
後半ロスタイム、決勝点を決めたFW都倉は、サポーター席に向かって駆け出す

◆明治安田生命J1リーグ第19節 長崎2―3札幌(1日・トランスコスモススタジアム長崎)

 北海道コンサドーレ札幌が劇的弾で5試合ぶりに勝ち点3をつかんだ。アウェー・長崎戦は後半6分、FWジェイ(36)の14試合ぶりとなるゴールで先制。同27分に追い付かれるも、同30分にMFチャナティップ(24)が右足で得点し、2―1とリード。同43分に追いつかれたものの、ロスタイムにFW都倉賢(32)がゴール。クラブ新となるリーグ戦62点目が決勝点となり、3―2で、5月5日のG大阪戦以来となる勝利を手にした。

 メモリアルを重ね、都倉が5試合ぶり勝利の立役者となった。2―2の後半ロスタイム、ゴール前で嗅覚を研ぎ澄ませた。「こぼれ球とか、あるかなと」。狙い通りにDF石川が競ったボールが、自身の下に転がってきた。利き足の左で蹴り込んだ一発が決勝点となり「最後勝ち点3を取れたのは大きい」とうなずいた。

 長崎戦でJ通算300試合出場に到達。挙げたゴールは2014年の札幌加入後、リーグ戦通算62点目となった。1997~98年に所属したFWバルデスの記録を塗り替え、クラブ史上1位の座に就き「歴史の1つに名前を刻むことができたのはうれしい」と笑みを浮かべ、「もっと伸ばしていければ」と更なる積み上げを期した。

 成長が結果につながった。都倉は言った。「若い頃は先発じゃないと、ふて腐れていたかもしれない。今はその瞬間に自分ができることをしようと思っている」

 今季チーム最多の7点を挙げながら、この日は2戦連続の控え。それでも「車に例えたらみんながエンプティーの時に、ハイオク満タンで走るようなもの。おいしい状況」と後半26分の出場から、全力でピッチをかけた。「後々、この試合がターニングポイントと言えるように、勝ちに結び付けていきたい」。そう連勝を見据えた。(砂田 秀人)

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