【清水】元社員、6700万円着服で懲戒解雇

スポーツ報知
元社員による不正行為について説明、謝罪する左伴社長

 サッカーJ1清水を運営する株式会社エスパルスは3日、静岡市内で会見し、30代の男性元経理担当社員が2012年からの6年間で約6700万円を不正に着服していたことを明らかにした。左伴繁雄社長(62)は「ファン、サポーターをはじめ関係者の皆様の信頼を大きく損なう事態となりましたことを深くおわび申し上げます」と謝罪。男性は7月31日付で懲戒解雇され、左伴社長は月額報酬の30%を3か月減額する。

 男性は出向社員で11年から清水で勤務。1人で経理業務を担当し、チケット代金の売り上げの一部やスポンサーからの協賛金の一部を着服。また経費の架空請求も行い、件数で約500件、総額約6700万円を私的に流用し、高級車や高級腕時計、ブランド衣料の購入などにあてていたという。

 この男性は今年5月末に異動。後任者が不審な点に気付き、社内調査の結果、不正行為が発覚した。男性は「最初は出来心で、だんだん感覚がマヒしてきた」と話しているという。また「大変申し訳ないことをした」と反省しており、全額弁済を申し出ていることから刑事告訴は見送る方針だ。

 左伴社長は「管理体制の強化に全力で取り組んで参ります」とし、チェックの徹底や人事ローテーションで再発防止を図ると説明した。

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