【甲府】清水、移籍後初先発「勝ち点３を狙う」

　Ｊ２ヴァンフォーレ甲府は、４日にホーム・福岡戦（中銀スタ）に臨む。３日は中央市内で前日練習を行い、７月下旬にＪ１清水から期限付きで加入したＭＦ清水航平（２９）が移籍後初先発することが濃厚となった。広島在籍時には中銀スタジアムでゴールを挙げるなど、イメージのいい場所。甲府でのホームデビュー戦に向け、背番号３０は「勝ち点３を狙っていく」と、２連敗中のチームを勝利に導くことを誓った。

ヴァンフォーレ　きょう福岡戦　新天地でのスタメンデビューが近づいてきた清水は、鋭い表情でボールを追った。「自分が何かしらの結果を出せれば。でも、あくまでチームが勝つのが一番。勝ち点３を狙っていきたい」と意気込みを語った。

　２００８年に広島へ加入し１２、１３、１５年のＪ１制覇などに貢献。１７年途中にＪ１清水へ期限付き移籍し、今年４月に完全移籍した。だが今季リーグ戦の出場は無し。出場機会を求めて７月下旬に甲府へ移籍し、同２９日の前節・松本戦（０●１）では途中出場で“甲府デビュー”を果たした。

　松本戦はシャドーストライカー（下がりめのＦＷ）での出場だったが、今回はより慣れている中盤のサイドで出場することになりそうだ。「（先発が）本当に久しぶりなので楽しみ」。清水在籍時の昨年１２月２日のＪ１最終節以来となるリーグ戦先発出場が、待ちきれない様子だった。

　中銀スタジアムには、いいイメージもある。広島在籍時の１５年１０月の甲府戦で得点も挙げており「アシストやゴールも決めている場所。そういうの（ゲンの良さ）が少なからずあると信じてやっていけたら」と前向きだ。新戦力がチームに３試合ぶりの白星をもたらす。（三須　慶太）