【札幌】柏に逆転負け 3試合ぶり黒星も4位キープ

スポーツ報知
後半14分、同点ゴールを決めたFWジェイ(左)は、叫びながらアシストのMF菅に近づく

◆明治安田生命J1リーグ第20節 札幌1―2柏(5日・札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が今季初めて、追い付きながらの敗戦を喫した。ホーム・柏戦は0―1の後半14分にFWジェイ(36)のゴールで追い付いたが、同23分に柏FW江坂に決勝点を奪われ、1―2で敗れた。この試合前までの4敗は、逆転が1、同点にできなかったことが3。持ち味の粘りを見せて逆転を狙ったが、かなわず。3試合ぶりの黒星も順位は4位のまま。

 ミスが響いた。決勝点はDF福森晃斗(25)がトラップしたボールに不規則な回転がかかり、それを奪われて許したもの。「イエロー(カード)覚悟で止めれば良かったが…。自分が試合を壊してしまった」。表情を硬くし、そう責任を一身に背負った。

 流れをつかみ切れなかった。序盤から攻勢を強め、好機を作った。しかし、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)が「あの時間帯にリードしなければいけなかった」と言ったように、決定力を欠いた。次第に打ち合いの様相となり、シュート数17対19の“乱戦”に屈した。

 DF金眠泰(24)は「ボールを保持している時にもっと落ち着いて回せれば良かったが…。ずっとオープンな展開ではボランチがきつくなる」と口にした。攻撃的スタイルは存分に発揮し、見所ある戦いは演じられた。だが、最後の精度の差で、札幌ドームで今季ホーム開幕・清水戦以来の涙をのんだ。(砂田 秀人)

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