【川崎】大島、W杯出場なしから再出発V弾 「遅すぎ」今季1号

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第21節 清水1-2川崎(11日・アイスタ)

 3位の川崎は敵地で清水に2―1で逆転勝ち。0―1の前半32分にFW小林悠(30)の2戦連発となる今季9点目で追いつき、後半19分にはロシアW杯日本代表MF大島僚太(25)が決勝点を決めた。首位の広島は同じ被爆地である長崎と15日の終戦記念日を前に「ピースマッチ」を行い、2―0で勝利。2位・F東京との勝ち点差を8に広げた。

 川崎特有の流れるようなパスワークを仕留めたのは背番号10だった。1―1の後半19分。MF阿部のボールをFW小林が落として、走り込んだMF大島が右足で豪快に蹴り込んだ。出場18戦目での今季初ゴールに「遅すぎたとも思ってますけど…」。試合を決めるゴールを喜んだ。

 6月のロシアW杯では日本代表に選出されながら出番なし。日本は16強入りしたが、自身はショックが大きかった。「もっとやらなければいけないということを突きつけられてしまった」。ボランチながら積極的にゴールに絡むところも課題だったが、この日のゴールで進化を見せた。「自分の一番の課題はそこ(得点を奪うところ)。僕は清水で(生活をしてきて、そこでは)プロになれなかった人間。川崎でプロになって、清水を相手に点を取れたのはすごく気持ち良かった」。自身が生まれ育った清水での勝利は、格別の喜びだった。

 エースのFW小林も2戦連発となる今季9点目。「ひとつひとつ戦って、勝ち点3を積み重ねていくことが優勝につながる」と力を込めた。1試合消化の多い首位・広島との勝ち点9差は変わらないが、連覇へ望みをつないだ。日本を代表するストライカーとボランチが、川崎をけん引していく。(恩田 諭)

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