山梨学院が桐光学園に逆転勝ちで初V…高校総体サッカー

スポーツ報知
全国高校総体で初優勝を達成した山梨学院(カメラ・古川 浩司)

◆全国高校総体サッカー▽男子決勝 山梨学院2(1延長0)1桐光学園(13日・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿)

 山梨学院が延長戦の末、桐光学園を2―1で下し、5度目の出場で初優勝を達成した。山梨県勢の優勝は1975年の韮崎以来、43年ぶりとなった。

 前半21分に先制を許したが、後半ロスタイム5分にエースFW宮崎純真(3年)が執念の同点ゴール。パワープレーで前線に上がっていたDF大石悠介(3年)のクロスをFW川野大成(2年)がスルー。フリーの背番号10が、「来たぁ、って思いました。(コースが)左しか空いてなかった」と右足弾。土壇場でも冷静な判断を見せ、試合を振り出しに戻した。

 さらに、延長前半5分には、「積極的に仕掛ければ何かが起こると思った」と宮崎がドリブルからクロス。相手のオウンゴールを誘い、逆転に成功した。安部一雄監督(55)も、「一人一人が粘り強くなった。気持ちが前にいくようになった。すごいよね」と選手たちの成長を喜んだ。

 気温32・5度の中、最後まで走りきったイレブン。今大会前には、同校の練習場で、4日間で約100キロの走り込みを行い、体力面、メンタル面を強化。「大会前からたくさん走ってきたので」(宮崎)とその成果を存分に発揮した。

 2009年度の全国高校選手権では、初出場初優勝を達成したが、全国高校総体ではこれまで16強が最高成績だった。「日本一のときの動画は何回も見ました。すごいなと思いましたが、自分たちも、という気持ちも強くなっていました」と宮崎。夏の日本一に「最高です!」と胸を張った。

 ☆DF大石「(同点弾をアシストしたクロスの場面は)純真が見えていました。冷静さが課題だった。克服できて良かった」

 ☆DF西沢「厳しい大会でしたが、結果は自信につながります。ただ、まだ改善できる点はあります」

 ☆GK市川隼「実感が湧きませんが、優勝は素直にうれしい。ディフェンス陣のおかげです」

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