久保建英、横浜Mに電撃移籍 来年6月“解禁”のバルサ復帰も視野

2018年8月16日4時0分  スポーツ報知
  • J1横浜Mへのレンタル移籍が決まったF東京の久保

 F東京のU―19日本代表FW久保建英(17)が、横浜Mに電撃移籍することが15日、分かった。複数の関係者によると、半年の期限付きとなる見込みで、今日にも発表される。トップチームで出場機会が得られていない久保側が志願し、17日の移籍期限ギリギリで実現。17歳2か月という年齢での異例の移籍劇は、大きな波紋を呼びそうだ。

 日本の誇る神童が、異例の決断を下した。複数のJリーグ関係者によると、この日までに久保が所属するF東京と横浜Mの交渉がまとまり、移籍が決定。期間は来年1月31日までの半年間となる見込み。16日にも合流予定だ。

 昨年11月に16歳でプロ契約した久保は、同26日の広島戦(Eスタ)でJ1デビュー。今季はJ1を戦うトップチームの戦力として期待され、背番号も41から15に変更。プレシーズンでは攻撃の切り札として存在感を発揮し、開幕から3試合連続で途中出場を果たした。3月14日のルヴァン杯・新潟戦(味スタ)ではトップチーム初得点を挙げ、順調なスタートを切った。

 だが以降はカップ戦でも結果を残せなかった上、前線からの守備や運動量が長谷川健太監督(52)が求める水準には足りず、次第に出番が減少。チームも3位と上位をキープしていることから、主戦場は昨年までと同じJ3になり、J1では4月14日のC大阪戦(長居)を最後に4か月も出場機会がない状況が続いていた。

 そのため、久保側は移籍の可能性を模索し、所属先のF東京に移籍を志願。残留を希望するクラブは、J2への育成型期限付き移籍であれば認める意向は示した。さらに長谷川監督自ら本人と話し合いの場を持ち、負傷者が出ており、自らの努力次第で出場機会を得られるチャンスがあることも伝えたが、本人の意志は固く、J1クラブへの移籍にこだわった。

 まだ17歳ながら久保が移籍を志願した背景には、バルセロナへの復帰がある。このスペインの名門の下部組織で育った久保は、同クラブの18歳未満の国際移籍や登録に違反の問題で公式戦に出場できなかったことから、13歳で帰国を余儀なくされた。以降はF東京U―15むさし、同U―18、そしてトップチーム昇格と順調に成長してきた。海外移籍可能な18歳になるのは来年6月。バルサへの復帰の可能性を大きくするためにも出場機会を得て成長したい狙いがある。

 強行とも言える形での移籍となったが、結果で力を示せるか。将来の日本代表入りが期待される逸材の今後に注目が集まる。

 ◆久保 建英(くぼ・たけふさ)2001年6月4日、川崎市生まれ。17歳。小学3年から川崎U―10でプレー。11年4月にバルセロナの入団テストに合格し、同年夏に渡欧。15年5月にF東京U―15むさしに入団。16年4月からF東京U―18に昇格、同9月に2種登録。17年4月15日のJ3・C大阪U―23戦でJリーグの最年少記録を更新する初得点。同年11月26日の広島戦(Eスタ)でクラブ史上最年少でJ1デビュー。世代別代表ではU―20W杯(韓国)、U―17W杯(インド)出場。173センチ、67キロ。左利き。

 ★久保の加入で横浜Mはどうなる?

 “バルサ”仕込みのボールタッチやドリブルを武器とする久保の加入で、1試合消化数が少ないながらも36得点を誇るチームの攻撃力はさらに強まる。

 現在は、FWウーゴ・ビエイラ(9点)、伊藤翔(4点)とセンターフォーワードが総得点の約3割を占めているが、高いシュート技術を持つ久保が入ることで、相手マークが分散→得点パターンが増える好循環が生まれるだろう。

 リオ世代のDF山中亮輔や松原健、東京五輪世代のMF遠藤渓太ら主力に若手が多いことも、チームに溶け込みやすい利点。さらに練習では、百戦錬磨のDF中沢佑二や栗原勇蔵らとマッチアップできる。日本サッカーの未来を担う17歳の成長にとって、これ以上ない環境といえる。

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