【横浜M】中沢佑二の“鉄人記録”ストップ…誰よりも欠かせない戦力だからこそ

スポーツ報知
横浜M・中沢

 フィールドプレーヤー歴代最多の199試合連続出場、178試合連続フルタイム出場中の元日本代表DF中沢佑二(40)が鹿島戦(19日・カシマ)の遠征メンバーから外れた。

 連続出場を続ける秘けつを尋ねれば「監督にゴマをするからね」。DFながら累積警告で記録が途絶えないことには「審判の方々との笑顔のコミュニケーションですよ」。何度聞いても、中沢には冗談でかわされた。

 しかし取材を進めると、その体調管理の徹底ぶりに驚く。練習前の入念すぎるストレッチ。試合直後の1時間近い交代浴。翌日の午前練習に消化した状態で臨むため、夜の若手選手との食事会は午後5時開始―。

 18日、横浜Mの練習場で、GM職にあたるアイザック・ドルSDと約8か月ぶりにお会いした。再会のあいさつも早々に、アイザック氏は背番号22のいないグラウンドを見ながら、残念そうに語った。「彼にけがをさせてはいけない。彼に離脱されるのがチームとして一番困りますから」。

 マリノスは今季、暫定14位と低迷している。連続出場200試合目前でのベンチ外の判断は、チームが1つでも上の順位を目指すためであり、中沢を誰よりも欠かせない戦力ととらえているからこその決断だ。(前横浜M担当・岡島 智哉)

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