【川崎】憲剛のBKB弾で仙台撃破…本家の前で堂々のパフォーマンス

スポーツ報知
試合後、お笑い芸人のバイク川崎バイク(左)とサポーターの声援に応える川崎・中村(右) 

◆明治安田生命J1リーグ第24節 川崎1―0仙台(25日、等々力陸上競技場)

 オフサイドではなかった。仙台GKシュミットの前へのフィードをDF登里が競り勝って前方へ。ゴール前に残っていたMF中村はオフサイドポジションだったが、DFが左足でクリアしようと思ってキックミス。そのボールが中村のところへこぼれ、冷静に右足でゴール右へ流し込んだ。「普段ああいうシチュエーションはあまりないですけど、自分らしからぬ落ち着きで決めることができた」。5月20日の清水戦(等々力)以来8戦ぶりの今季5点目は貴重な決勝弾となった。

 今年のシーズン前のルール講習会でオフサイドのルール改正の話があった。登里が頭で当てた時点ではオフサイドポジションに中村がいたが、そこにボールが届くまでの過程で相手が触った場合はオフサイドにならない。「ルール講習会でちゃんと話を聞いてたんで。触ると(オフサイドは)無効になるって」。オフサイドではないと確信を持ってしっかりと右足を振った。

 この日は今季のゴールパフォーマンスとしてネタを採用しているお笑い芸人のバイク川崎バイクが始球式を行った。本家の前で堂々のパフォーマンスを見せ、2万3816人の観衆も沸いた。「すごく喜んでくれたんでよかった。(本人が)来る時に点取れると思わなかったから。こういうこともあるんだなって」。試合後のヒーローインタビューにはボードに隠れ、バイク川崎バイクとともに始球式を行ったお笑い芸人のひょっこりはんのネタも披露した。

 19日に首位・広島との直接対決を勝利。この日勝たなければその勝ち点3の効果が“半減”するところだった。きっちりと勝ち、勝ち点差6をキープ(広島より消化試合1少ない)。この日はホームゲームのJ1・J2通算500万人を突破。「毎試合、毎試合ホームでは満員の中でやりたいと思っている」。8月最後の試合でクラブのレジェンドといえる憲剛の一撃。逆転でのJ1連覇へ勢いはついた。

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