【仙台】川崎に惜敗も椎橋は手応え「落ち着いてボールさばけた」指揮官も評価

スポーツ報知
3―5―2のインサイドハーフで先発した椎橋(右)(カメラ・小林 泰斗)

◆明治安田生命J1リーグ第24節 川崎1―0仙台(25日・等々力)

 ベガルタ仙台は、アウェーで川崎に0―1で敗れ、リーグ戦の連勝は3でストップ。MF椎橋慧也(21)が今季リーグ戦では初めて3―5―2のインサイドハーフで先発。短い準備期間の中でも、昨季王者・川崎に対して真っ向勝負で存在感を発揮した。試合は後半10分に、DF大岩一貴(29)のボールタッチが乱れ、川崎・MF中村憲剛(37)にゴールを許した。痛恨の1失点となった。

 昨季J王者に0―1で惜敗も、プロ3年目の椎橋が新しい手応えをつかんだ。リーグ戦で初めて3―5―2のインサイドハーフで先発。椎橋は「ぶっつけ本番に近かったが、そういうところで応えてこそだと思う。守備を期待されての役割を果たせた。落ち着いてボールもさばけた」と自信をのぞかせた。

 前半から川崎が攻撃の主導権を握り、仙台が耐える時間が長かったが、椎橋は「川崎はボールを持ちにくる。どんどん奪いにいってやるという気持ちでした」と真っ向勝負で堂々と渡り合った。

 試合は後半10分にDF大岩のボールタッチが乱れ、こぼれ球をMF中村に決められ痛恨の失点。リーグ戦4連勝はならなかった。

 椎橋は今季ここまでのリーグ戦で先発した7試合は全て3バックの一角だったが、市船橋時代から本職はボランチと中盤の選手だった。3年時の高校総体、全国選手権の両大会で優秀選手にも選ばれている。渡辺晋監督(44)は「思ったよりやってくれたと思う。攻撃の部分でもタメを作ってくれていた」と評価した。

 3月、5月にはU―21日本代表にも招集されていたが、8月のジャカルタ・アジア大会のメンバーにチームからはDF板倉滉(21)が選ばれ、椎橋は選出されなかった。「同世代が世界で戦っている。いい刺激になります。複数のポジションができるのはプラスでしかない。チャンスと捉えて頑張りたい」と闘志。3バックにボランチ、インサイドハーフ。各ポジションで実力を示し、世代別代表に返り咲く。(小林 泰斗)

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