【甲府】下位・京都から勝ち点3奪えず…後半ロスタイムPK弾も昇格へ痛いドロー

スポーツ報知
 試合終了間際に同点となるPKを決めたFW金園

◆明治安田生命J2リーグ第30節 京都1―1甲府(25日・西京極)

 ヴァンフォーレ甲府はアウェーで京都と対戦し、1―1で引き分けた。後半29分に先制を許す苦しい展開となったが、試合終了間際にFW金園英学(29)がPKを決めて執念のドローに持ち込んだ。ただ26日に53歳の誕生日を迎える上野展裕監督は、自らの記念日に白星で花を添えることはできず。3連勝中で調子が上向きだったとはいえ、前節終了時点で暫定21位だった京都に痛いドローに終わり、これでリーグ戦は2試合勝利なしとなった。

 試合終了の笛が鳴ると、スタジアムを複雑な雰囲気が支配した。負けなかったが、勝てなかった。後半ロスタイム6分にPKを決めて何とかドローに持ち込んだ結果を上野監督は「最後まで諦めることなくチーム全員が戦い、1点を取れた。選手たちはよくやってくれたと思う」と振り返った。

 苦しい展開だった。シュート数は相手の4本を大きく上回る12本という数字が示すように果敢にゴールを狙った。だが決めきれないまま時間が過ぎ、相手の左CKから最後は京都DF増川隆洋(38)に押し込まれて先制を許した。これでリーグ15試合連続失点を喫した。

 白星を奪うべく、指揮官は、チーム2位タイの5得点を挙げるも右足首の負傷で戦線離脱していたFW小塚和季(24)を後半14分から投入した。約2か月ぶりの出場となった小塚が、試合終了間際にペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。それを金園が右足で決め、執念で勝ち点1をもぎ取った。

 しかし、1年でのJ1復帰を目指す上では、下位の京都から勝ち点3を奪えなかったのは痛い。同点弾を挙げながらも金園は「(もっと)決めたかった」と悔しそうに話した。ただ小塚が「悔しいが、試合はやってくる。切り替えるしかない」と話すように、今はひたすら白星を重ねるしかない。(三須 慶太)

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