【清水】守護神・六反、古巣の横浜M戦で、久保止める

スポーツ報知
練習開始前、ストレッチする六反

 J1清水エスパルスは29日に横浜Mと対戦(午後7時半・日産ス)する。本来は先月28日に予定されていたが、台風12号接近に伴い延期されていた。27日は三保で非公開調整。14年まで横浜Mに在籍したGK六反勇治(31)が、26日の神戸戦でJ初ゴールをマークばかりのMF久保建英(たけふさ、17)封じに意欲を示した。リーグ最多得点の古巣と真っ向勝負し、6試合ぶりの完封を目指す。

 六反は穏やかな表情の中に、固い決意をにじませていた。チームは現在5戦勝ちなしで、特に直近の4試合連続で複数失点を喫している。「チームとしての力が問われている」。J1参入プレーオフ圏の16位・鳥栖とは勝ち点3差。これ以上の停滞が許されないことは守護神も理解している。

 今回対峙(たいじ)するのは12年から3年間在籍した横浜M。26日にJ1初ゴールを決めた久保について問われると「注目されてうらやましい」と、冗談交じりに言いつつ「そういった選手とやれるのは楽しみ。僕も結果を残したい」と宣言した。

 VTRはチェックしているが、プレーを生で見たことはないため印象についての明言は避けた。それでも「サッカーに年齢は関係ない」。リーグ年少2位の17歳2か月22日でゴールを奪った実力を認め、油断なく臨む構えだ。

 チームはリーグ再開後、3連勝のち5戦勝ちなしと勢いが止まっている。「勝っていた時期はセカンドボールの回収、球際での強さがあった。そこが少しできなくなってきている。五分五分のボールをマイボールにしないと」と守備陣に発破をかけていく。

 昨季仙台から加入後は横浜Mに1分け2敗。特別な思いがあるかと問われると「エスパルスの一員としてマリノスから勝ち点3を奪いに行く姿勢は変わらない」と声のトーンを上げた。6試合ぶりの完封へ。最後の砦(とりで)として踏ん張る。(武藤 瑞基)

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