【金沢】ルーキーDF山本、緊急Jデビューも完封で「自信が持てた」

スポーツ報知
練習で激しく競り合う金沢・山本(右)と垣田

 J2ツエーゲン金沢は28日、次戦9月1日のホーム・東京V戦(19時、石川西部)に向け、金沢市内で午前と午後の2部練習を行った。

 ルーキーDF山本義道(のりみち、23)=びわこ成蹊スポーツ大=は、実戦形式の練習で体を張った守備を見せた。前節25日のアウェー・讃岐戦(2〇0)では前半6分、負傷した主将のDF広井友信(33)に代わり、センターバックで緊急出場。突然のJデビューとなったが、185センチの長身を生かした堂々のプレーで完封勝利に貢献した。

 「出る時は緊張しましたね。まさかあの時間帯で代わるとは思っていなかったので。でも周りの人たちがみんな『居残り練習でやってきたことを出すのは今だぞ』と声をかけてくれて、自信を持ってグラウンドに入りました」と山本。ロングボールで攻撃してくる讃岐に対し「しっかりはね返せたと思う。(完封という)結果もついてきたし、自分のプレーに自信が持てたので良かった」と、手応えを口にした。

 同期のDF毛利駿也(23)=順大=は、既に今季30試合中27試合に出場し、サイドバックのレギュラーに定着。山本は「(毛利は)開幕戦から出ていたし、だいぶ意識はしました」と、自分もJのピッチに立つため、地道にトレーニングに励んだ。その結果「ポジショニングが大学の時より良くなった。カバーリングの位置とか、クロスに対する体の向きとか」と成長を実感している。

 J1神戸DF宮大樹(22)や、東京五輪世代のMF堂安律(20)=フローニンゲン=の兄でJ3長野のMF堂安憂(22)ら、びわこ成蹊スポーツ大の同級生の活躍も「刺激になった」という。

 金沢は現在、勝ち点39の14位。J1参入プレーオフ出場圏の6位・東京Vとの勝ち点差は10だ。今季も残り12試合。完封デビューを飾った背番号2は、「今まで試合に出られなかった分、1試合でも多く出場し、チームも自分も成長していきたい」と、決意を新たにしていた。

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