【札幌】チャナティップ、イニエスタにスピードで勝つ

スポーツ報知
ヒールパスを出すMFチャナティップ

 J1北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFチャナティップ(24)が、神戸のスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)をスピードで上回って“撃破”する。札幌は28日、ホーム・神戸戦(9月1日)に向け、宮の沢で練習。前節(25日)の清水戦は出場停止だったチャナティップは、持ち前の速さでイニエスタを上回っての3連勝を絶対目標に挙げた。この日、宮の沢を訪れた日本中央競馬会(JRA)のリーディングジョッキー、クリストフ・ルメール騎手(39)から受けた激励も力にして“代表対決”を制する。

 敬意を表しながらも、『勝利』しか頭になかった。イニエスタとの初対決へ、チャナティップが抱負を口にした。「彼のバルセロナでの試合は、タイにいる時から何度も見ている。高い技術があって、本当に危険な選手」。そう世界トップレベルの力は認めながらも、譲れない部分があった。「スピードは以前より落ちていると思うので」。絶対の自信を持つ速さで神戸陣をかき乱し、3連勝をつかみ取る。

 清水戦は累積警告で出場停止となった。2戦ぶりの戦いで、今年最大の屈辱は晴らすつもりだ。5月20日のアウェー・神戸戦は今季最多失点の0―4で敗れた。フル出場しながら見せ場を作れなかった一戦を思い起こし、「イニエスタとの戦いは楽しみだが、それより勝ちたいという気持ちが上回っている。リベンジしたい」と語気を強めた。ホームの大観衆の前で借りは返す。

 力ももらった。この日、宮の沢の練習場にルメール騎手の姿があった。FW都倉と親交がある縁で電撃訪問したリーディングジョッキーと言葉を交わし、記念撮影もした。「子供の時にサッカーをやっていた僕にとって、選手はアイドル」と興奮するルメールからの激励に、終始笑顔を見せ、英気も養った。イニエスタ来道が注目される中での戦い。試合後の『主役』の座にはチャナティップが立つ。(砂田 秀人)

サッカー

×