【仙台】シュミット、代表選出「継続的に呼んでもらえるように頑張る」

スポーツ報知
実戦練習でパスを出すシュミット(右)(左はハーフナー)

 日本サッカー協会は30日、U―21日本代表を兼任する森保一監督(50)のA代表初陣となる9月の国際親善試合(7日・チリ戦、11日・コスタリカ戦)の日本代表メンバー23人を発表。ベガルタ仙台からは、GKシュミット・ダニエル(26)が選出された。2016年10月のGKのみの合宿に選ばれたことはあるが、公式戦に向けた招集は今回が初で、同クラブ所属選手としては6人目となる。9月3日から代表の活動に参加する。

 念願の日本代表入りに思わず頬が緩んだ。公式戦に向けての代表初となるシュミットは、クラブハウスからの帰り際、「継続的に呼んでもらえるように頑張ります」と笑顔を見せた。16年10月のGKの代表候補合宿以来の代表での活動が待ち遠しそうだった。

 リーグ戦開幕前のキャンプから「代表の活動に絡んでいきたい」と日本代表入りを目標にしてきた。今季はケガに苦しみ、リーグ戦出場は現在8試合だが、8月5日の磐田戦(2●3)からは5試合連続先発出場で正GKに返り咲いている。試合を重ねて調子を上げており、渡辺晋監督(44)は、「1年を通してケガをしないという部分は本人も課題にしていると思う。でもケガを克服するたびに強くなって戻ってきてくれるので頼もしい」と評価した。

 197センチの身長に加え、広い守備範囲と両足のキックの精度の高さも武器だ。指揮官は「強気でいってほしい。こいつうるさいなと思われるくらい後ろからしゃべれと言っておきました」とエールを送った。

あす清水戦完封で弾みだ この日行われた仙台市・泉サッカー場の練習では、9月1日のホーム・清水戦に向けて主力組のGKとして調整。「0点で終わることにこだわりたい」と背番号1。完封勝利で弾みをつけ、仙台から日本の守護神に名乗りを上げる。

(小林 泰斗)

 ◆シュミット・ダニエル 1992年2月3日、米イリノイ州で米国人の父と日本人の母の間に生まれた。26歳。2歳で宮城に移住。8歳でサッカーを始め、東北学院中、高を経て中大に入学。10~12年は川崎の特別指定選手。14年に仙台に入団。2度のJ2熊本への期限付き移籍を経て、16年にJ2松本に期限付き移籍で加入。J2通算71試合出場。J1通算28試合出場。197センチ、90キロ。家族は妻と2歳の長女。

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