【仙台】シュミット、存在感出す「勝って代表戦へ弾み」

スポーツ報知
パントキックを放つシュミット

 ベガルタ仙台は、1日のホーム・清水戦(午後7時、ユアスタ)に向けて仙台市・紫山サッカー場で最終調整。報道陣にのみ冒頭の15分を公開した。日本代表に選ばれたGKシュミット・ダニエル(26)は、「しっかりホームで勝って代表に向けて弾みをつける」と気合十分。国際親善試合(7日・チリ戦、11日・コスタリカ戦)に向けて、念願の日本代表入りに対する熱い思いも口にした。

 高く、高く飛んだ。197センチのGKが、迫力満点のジャンプで、石野智顕GKコーチ(42)がコーナーから蹴りこむボールをつかんだ。シュミットは、「26歳までに日本代表になる」と24歳の時に自身が掲げた一つの目標を達成。次は日の丸の守護神の座をつかむ時だ。

 今季は開幕直前のケガで出遅れた。チームの正GKは関憲太郎(32)に一時譲ったが、8月5日の磐田戦(2●3)からは5戦連続で先発出場。安定して高いパフォーマンスを発揮し、正GKに返り咲いた。シュミットは、「代表に選ばれたのは、タイミング的にラッキーな部分もある」と話すと「選ばれた時は、去年ケガで終わり、今季もケガで始まるなど、苦しかった時の事も思い出した。調子が上がってきたなかで、代表戦がある。やってやろうという気持ちです。存在感を出していきたい」と意気込んだ。

 今回、代表入りしたGKは、シュミットの他に、ロシアW杯代表のG大阪・東口順昭(32)、国際Aマッチ3試合出場の鳥栖・権田修一(29)。実績的には「第3の位置」からのスタートとなるが、「将来は全てで上回っていきたいと思っているが、誰かに勝つとかではなく、自分のレベルを上げていく。それだけです。海外でのプレーもあきらめてません」と静かに闘志を燃やした。

 1日のホーム・清水戦でも6戦連続の先発が濃厚な背番号1は、「しっかりホームで勝って代表戦に向けて弾みをつける」と気合十分。可能性に満ちたワールド・サイズのGKがゴールを守り抜く。(小林 泰斗)

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