【仙台】20歳・常田“主将”が統率 練習試合で山形を完封
◆練習試合 仙台2―0山形=40分ハーフ=(2日、泉サッカー場)
J1ベガルタ仙台は2日、仙台市の泉サッカー場で、J2モンテディオ山形と練習試合(40分ハーフ)を行い、2―0で勝った。前半15分にFWジャーメイン良(23)のPKで先制すると、後半12分にMF梁勇基(36)が追加点を挙げた。この試合でキャプテンマークを巻いたDF常田克人(20)は、3バックの中央で堅守を見せ、完封勝利に貢献。可能性に満ちた187センチのDFが存在感を見せた。
“キャプテン”常田がチームを完封勝利に導いた。3バックの中央でスタメン出場した常田は、山形戦の指揮を執った福永泰コーチ(45)から、この日の“主将”に指名された。GK関憲太郎(32)と共に、守備陣をまとめ、2―0で勝利に貢献。常田は「気負いはせずに、いつも通りのプレーはできた。相手のやりたいことをさせない守備ができたと思う」と汗をぬぐった。
試合は前半15分にジャーメインがPKを冷静に決めて先制。後半12分には梁が追加点を挙げた。常田も安定したプレーで、山形の攻撃陣を抑えた。「常田にリーダーシップと強い自覚を持ってもらいたいと思った」と起用についての狙いを話した福永コーチは「今季、殻を破りかけている。その中で、もう一段上の選手になるタイミングだと思う」と大きな期待を寄せた。
今季リーグ戦は3試合の出場にとどまっているが、覚醒の兆しは見せつつある。4月14日の川崎戦(0△0)では、レッドカードの影響で出場停止だったDF大岩一貴(29)の代役を3バックの中央で果たし、無失点に尽力。J1リーグ戦デビューの試合で、昨季のJ王者相手に潜在能力の高さを示した。
レギュラー獲得に向けて、「ポジションを奪う気持ちで努力を続ける」と常田。正位置をつかんで、高いステージへ。原石のままでは終わらない。(小林 泰斗)