【札幌】宮沢主将「北海道のために」4連勝誓う

スポーツ報知
札幌・宮の沢の練習場で汗を流す(左から)DF石川、DF福森、MF宮沢

 北海道に明るい話題を提供すべく、J1北海道コンサドーレ札幌が動き出した。北海道胆振東部地震発生から一夜明けた7日、宮の沢の練習場にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)を始め、選手、スタッフが次々と訪れた。クラブハウスの停電が続き2日連続で練習は中止となったが、MF宮沢裕樹主将(29)らはランニングなどを自主的に行った。「大変な状況だが、できる事を一人一人がやるしかないので」。自身も被災したが、ピッチで結果を出すべく歩み始めた。

 MF早坂ら7日時点で自宅に電気、水とも届いていない者もいる。通常の生活に戻ってはいないが、前を向いていく。7日に電気と水道は復旧するもエレベーターが使えず、12階から1階まで歩いたペトロヴィッチ監督は「家が倒壊した方もいらっしゃるが、我々は無事だったんだから。何も問題はない」とアウェー・川崎戦(15日)に向け、三上GMらと今後の調整について話し合った。

 8日に予定していた練習試合は延期となったが、10日の休日をなくし、同日にも試合を入れるよう指示。4連勝を飾るべく、態勢を再構築した。

 宮沢は言った。「こういう事態を乗り越え、一致団結して、北海道のために頑張ろうと改めて思える機会になれば」。被災は、決してマイナスだけにはしない。

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