【札幌】厚真町訪問プラン…OB工藤氏の実家被害にイレブン立ち上がる

スポーツ報知
ドリブルするMF荒野(右)左はFW菅

 北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた厚真町の復興へ、J1北海道コンサドーレ札幌が立ち上がる。

 6日未明に発生した地震の際、厚真町は最大となる震度7を観測した。同町は札幌U―18出身で2014年に阪南大からFWとして札幌に加入し、J2通算12試合に出場した工藤光輝氏(27)の出身地。16年オフに現役引退後、工藤氏は岩手・盛岡で教員を務めているが「できることは何でもしたい」と9日、帰郷した。家族の無事こそ確認されたものの、実家の被害は大きかった。苦境に立たされるOBが生まれた町の力になるべく、札幌が協力態勢に入った。

 地震直後から、クラブは工藤氏と連絡を取り合ってきた。三上大勝GM(46)は「彼を通じてできることがあれば、クラブとして積極的にやっていく」と支援は惜しまない。現地の状況を見極めての判断にはなるが、三上GMは「(15日のアウェー・)川崎戦が終わってから訪問することも考えている」と続けた。川崎戦から23日のホーム・鹿島戦までは中7日ある。その間にチームで厚真町を訪れ、支援活動もし、復興の一助となりたい意向を持っている。

 ユース時代の2歳後輩にあたるMF荒野拓馬(25)は、8日に工藤氏と電話で話した。「チームとしてもやれることはやるのでと伝えた。物資は届いていると聞いたので、義援金などで協力できれば」と皆の声を代弁した。積極的に被災地支援を続けているDF河合竜二(40)は、地震直後からクラブに対し、募金活動の実施を呼びかけている。少しでも被災者の力になれるなら―。札幌の思いに揺るぎはない。(砂田 秀人)

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