【鹿島】台風で宿舎“軟禁”前日練習もスタジアムから大学に変更…あらゆる障壁乗り越え4強へ

スポーツ報知
公式会見に出席した鹿島・大岩監督(左)と鈴木

◆ACL準々決勝 ▽第2戦 天津権健(中国)―鹿島(18日・マカオ)

 【マカオ(中国)17日=岡島 智哉】鹿島は開催地のマカオで天津権健戦に向けた最終調整を行った。第1戦を2―0で先勝し、クラブ初の4強に大きく前進したまま残りの90分間を迎える。大岩剛監督(46)は「必ず自分たちが勝利するという強い気持ちでマカオに来た」と勝利を誓った。

 マカオには16日昼頃から17日早朝にかけて、猛烈に強い大型の台風22号「マンクット」が上陸。16日付の現地紙「マカオ・ニュース」電子版によると、約2万戸が停電状態となり、約6000人の住民が避難。英国紙「BBC」はフィリピンなど近隣諸国で多数の死者も出たと報じている。

 鹿島が滞在する宿舎周辺も「まるで川のよう」(クラブ関係者)な状態に。選手には宿舎から「外出禁止令」が通達された。16日は室内での調整を余儀なくされ、「窓に近づくな」という“お達し”もあったという。

 この日も試合会場で予定されていた公式練習がピッチ状況不良のため行えず、近隣の大学構内での練習となった。それでもDF内田篤人(30)は「国際試合にそういう問題は出てくるもの。チームとしても個人としてもタフじゃないと」と涼しい顔。あらゆる障壁を乗り越えた先に、J最多19冠の鹿島が手にしていない悲願のACLのタイトルがある。

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