【神戸】イニエスタに続き監督もバルサ化!フアンマヌエル氏が就任

スポーツ報知
三木谷会長(左)と握手を交わすフアンマ監督

 サッカーJ1神戸は17日、フアンマヌエル・リージョ氏(52)の新監督就任を発表し、神戸市内で記者会見を行った。スペインでポゼッションサッカーの先駆者として知られ、現在マンチェスターCを指揮し、かつてバルセロナも率いた世界屈指の名将・ジョゼップ・グアルディオラ(47)が師匠と仰ぐ世界的戦術家。“バルセロナ化”を進めてアジアナンバーワンを目指すと公言する神戸が、世界基準の指揮官も迎えた。

 イニエスタらビッグネームの獲得に続き、神戸が“世界的戦術家”を新監督に連れてきた。楽天・三木谷浩史会長(53)らとともに会見に臨んだフアンマヌエル・リージョ、通称フアンマ監督は「多くの国で仕事をしてきたが、私がこのクラブに貢献できるととらえてもらったことを感謝したい」。全選手が出席する異例の会見で所信表明した。

 ボールを保持する攻撃的なポゼッションサッカーの先駆者として、欧州では「トータル・フットボール」の代名詞、故ヨハン・クライフ氏と並んで名前が挙がる存在。20年以上の指導者歴でビッグクラブを率いた経験はないが、歴代のバルセロナ監督も戦術を参考にし、バルサで名選手として活躍し現在はマンCを指揮するグアルディオラ監督も師と仰ぐという。スポンサーの楽天が提携するバルサを目指す神戸にとっては、これ以上ない指揮官だ。

 継続的なアプローチが実った三木谷会長も「まさか来てくれるとは」と喜びを隠せなかった。来季まで複数年契約を結び、ドゥランヘッドコーチ(39)、ディアスアシスタントコーチ(42)と首脳陣もスペイン人で固め、同国の「至宝」イニエスタの力を最大限に引き出す体制も整った。

 今季、クラブは昨季途中にコーチから昇格した吉田孝行監督(41)の下でバルサ化をはかってきた。だが直近のリーグ戦3連敗で8位と後退し、監督交代を決断。ビザなど新指揮官の就労環境が整うまでは、林健太郎アシスタントコーチ(46)が暫定監督を務める。バルサにも影響を与えた“フアンマ流”で、アジアナンバーワンという目標に向けて変革を突き進める。(金川 誉)

 ◆フアンマヌエル・リージョ 1965年11月2日、スペイン生まれ。52歳。10代から指導者の道に進み、当時のスペイン1部リーグ最年少記録となる29歳でUDサラマンカを指揮。サラゴサ、Rソシエダードといったスペインのクラブで監督を歴任し、15年にはチリ代表のアシスタントコーチも。16―17年シーズンはセビリアでアシスタントコーチを務め、元日本代表MF清武=現C大阪=を指導した。昨季はコロンビアのアトレチコ・ナシオナルを率いて南米2大大会のひとつ、コパ・スダメリカーナを制した。

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