【札幌】苦手・鹿島に敗れ連敗 地震後初本拠地も白星飾れず…7位転落

スポーツ報知
ホームの声援を背に引き揚げる(右から)小野、宮沢、荒野ら札幌イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第27節 札幌0―2鹿島(23日・札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が2連敗を喫し、7位に後退した。ホーム・鹿島戦は前半24分に先制され、後半3分にもPKで追加点を許し、0―2で敗れた。勝てば目標のACL出場権が得られる3位浮上となったが、過去1勝のみの鹿島の壁を崩せなかった。6日に発生した胆振東部地震後、初のホームゲームで勝ち点を得られず、1試合消化が少ない暫定ながらも順位を2つ落とした。

 牙城は崩せなかった。過去1勝の鹿島相手に0―2の敗戦。後半6分にフリーでシュートを打つチャンスを阻まれたFW都倉賢(32)は「運動量と球際で圧倒された。ACLに出るチームだなと。試合運びのうまさで及ばなかった」と、J最多19冠のタイトルを持つチームとの差を、口にした。

 前節・川崎戦はクラブ史上最多の7点を奪われ敗れた。前半28分を契機に失点を重ねたと同様、この試合も前半24分に先制された。しかし7試合ぶりに先発したDF石川直樹(33)が「あの試合を教訓に、全員がやってやろうという気持ちだった。影響は全くなかった」と言ったように、臆することなく前には出た。ただ石川も「ゲームコントロールにやられた」と振り返ったよう、相手の状況を見極めた戦いぶりに、主導権を奪えないまま、時が過ぎた。

 2試合連続の完封負けで、順位は7位に落ちた。しかしACL出場権の3位F東京との勝ち点差は2。試合消化も1試合少なく、巻き返す余地は十分にある。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「疲労が蓄積した選手がいるのは確かだが、チームにとって今が踏ん張り所。フレッシュな状態で試合に臨めるよう、取り組んでいきたい」と策を講じ、現状打破を図る。

 6日に発生した胆振東部地震後、ホームでの初試合に敗れたものの、スタンドには2万1074人の観衆が集まった。MF宮沢裕樹主将(29)は「次はいい結果を出せるように、気持ちを切らさずにやっていきたい」と前を向いた。北海道のチームとして底力を見せ、悪い流れは止める。(砂田 秀人)

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