北海道大谷室蘭が6年ぶり2度目V、皇后杯出場権ゲット

スポーツ報知
6年ぶり2度目の優勝を決めた北海道大谷室蘭イレブン

◆サッカー皇后杯全日本女子選手権北海道予選 最終日 ▽決勝 北海道大谷室蘭4―2クラブフィールズ・リンダ(23日、札幌サッカーアミューズメントパーク)

 北海道大谷室蘭がクラブフィールズ・リンダを4―2で破り、6年ぶり2度目の優勝。11月3日に開幕する皇后杯全日本女子選手権(大阪・吹田スタジアムほか)の出場権をつかんだ。試合は前半3分にエースFW竹内千璃(せんり)主将(3年)が約25メートルのミドル弾を決め先制。同24分、同ロスタイムにも加点すると、後半3分には竹内がこの日2点目を決め突き放した。今夏の全国高校総体は初戦敗退だったが、頼れるエースを中心に、全国舞台での躍進を狙う。

 緩やかな弧を描き、ゴールに吸い込まれた。前半3分。道大谷室蘭のFW竹内が右CKのこぼれ球に反応した。「立ち上がりに点を取れば勢いに乗れるし、キーパーの位置も見えていた」。ゴールまで約25メートルあったが、逆足の左足を振り抜くと、ボールは相手GKの頭上を越え貴重な先制点となった。

 3点リードの後半3分にも、自ら打ったシュートの跳ね返りを押し込み、今大会5点目。渡辺純一監督(36)が「全国屈指のストライカー」と評する大黒柱は「優勝できて素直にうれしい。みんなのおかげ」と照れくさそうに笑った。

 痛みを押して、攻撃の核となった。釧路リベラルティとの初戦(16日)で、竹内はプレー中に右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷。医師からは「2、3週間の安静を」と言い渡されたが、「治りが早かったのと、試合中はアドレナリンも出ているので」。その後も全試合に出場し、この日も後半14分に退くまで、背中でチームを引っ張った。

 さあ、全国舞台だ。今夏の総体では常葉大橘(静岡)に0―2で敗れたが、指揮官は「2点取られたけれど、選手は『やれる』と思っているはず」と言う。「走り負けないようにしたい。日テレ(ベレーザ)とかプロチームとやってみたい」と竹内。エースを中心に、1試合でも多くの勝利を積み重ねる。(宮崎 亮太)

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