【磐田】山田大記、恩師の明大GM・井沢千秋氏に捧ぐ“追悼ゴール”

スポーツ報知
前半早々、先制のゴールを決めた川又(左)

◆天皇杯全日本サッカー選手権 4回戦 磐田4―2札幌(26日・ヤマハスタジアム)

 ジュビロ磐田(J1)が札幌(同)を4―2で下し、2年連続8強を決めた。1―1で折り返し迎えた後半14分、MF山田大記(29)が貴重なゴール。その後、追いつかれながら同27分、山田の絶妙なパスがオウンゴール(OG)を誘発し、決勝点となった。先制弾を決めたFW川又堅碁(28)も先発する必勝態勢で臨んだ磐田は、リーグ23節柏戦(8・19)以来1か月ぶりの勝利。仙台(J1)との準々決勝は10月24日、ヤマハで行われる。

 後半14分、MF山田がペナルティエリア内で狙い澄ました。大雨を切り裂いたボールはネットに吸い込まれ2―1。同27分には山田のスルーパスにMF荒木大吾(24)が相手DFと競り合いながら走り込み3点目のOG。同31分には4点目を決めた荒木は「3点目は山田さんからいいパスが来た」と振り返った。

 今季、練習から休みなしの“皆勤賞”で、名波浩監督(45)が「いま一番調子が良い」と太鼓判を押す山田だが、10日に明大サッカー部GM・井沢千秋氏が69歳で亡くなり、通夜に参列。藤枝東高の先輩で、明大進学を決めたのは当時総監督だった井沢氏の勧誘があったから。「活躍する姿を見せて、井沢さんを喜ばせたい」。天国の恩師にささげる得点と勝利だった。(山田 豊)

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