【宏太’チェック】残り6戦、トーナメントの気持ちで

スポーツ報知
雨中の試合で横浜Mに逆転負けを喫した札幌イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第29節 横浜M2-1札幌(5日・日産スタジアム)

 好調のマリノス相手に、質の高いサッカーを見せてくれた。雨の中でもうまく神経を使いながら、ボールを回していたし、互角の戦いを演じた。後半35分に進藤がフリーで放ったシュートが上にいくなど、あとちょっとのところで勝ちは逃したが、終盤に入ってこの順位で戦えるのは、今後へすごい財産になってくる。

 中でもチャナティップの出来が素晴らしかった。4バックで臨んだ前半、効果的なボールが前に入らない中、チャナがドリブルでギャップを突いていくことで、最終ラインを下げ、相手の脅威になっていた。

 その瞬間自体は何秒間のプレーでも、それを繰り返すことで、5分間の押し込める時間に変わる。意味のない場面でスーパープレーをしても何も生まれないが、チャナは変化を与えられる。そういう選手が上に駆け上がっていくもの。出るだけでなく、チームに追い風を吹かせられる選手でないと、上位のチームでスタメンを張り続けるのは厳しくなる。

 残り6試合となったが、ここまで来たらトーナメントと思ってやるしかない。一戦一戦を全員で戦うことに集中していけば、好結果は付いてくる。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

サッカー

×