【清水】北川航也、静岡ダービーで初の2桁得点へ「迫力を出していく」

スポーツ報知
共に初の2桁得点を目指す北川と金子(左)

 いざ、決戦ゴング―。J1清水エスパルスとジュビロ磐田の静岡ダービーは7日午後3時からアイスタで行われる。6日、清水は三保で、磐田は大久保で最終調整した。今季の公式戦は清水1勝、磐田1勝、引き分け1。ここまで9得点の清水FW北川航也(22)は、自身初の2桁弾で宿敵を沈めることを誓った。

 口調は静かでも、言葉にはエネルギーがほとばしっていた。北川は「お互いのプライドをかけた戦い。ただの1試合ではない。この日のために準備してきた」と言い切った。自身358日ぶりの磐田戦。下部組織出身のストライカーが、覚悟を固めた。

 昨年10月のダービーは0―3。自身はフル出場したが、シュートすら打てなかった。試合後はピッチにひざまずいて落涙。「今思い返しても悔しい」。今季は並々ならぬ決意を持っていたが4月の対戦は出番なし。「1年分の成長をプレーで示すだけ」と、積もり積もった思いを表現する構えだ。

 直近2戦連発でチーム最多タイの9得点。3戦連発、2桁得点を達成すればプロ4年目で共に初めてとなる。「ゴール前の迫力を出していく」と伝統の一戦で点取り屋の“勲章”と言えるシーズン10発目に挑む。この日、練習場は360度サポーターからの横断幕に包まれた。「勝つことだけ考えたい」。豪快な一撃で、自身の歴史に新たなページを刻む。(武藤 瑞基)

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