【清水】筑波大MF・西沢獲得!近日中に正式発表

スポーツ報知
浮き球をトラップする西沢

 J1清水エスパルスが来季の新戦力として筑波大MF西沢健太(22)を獲得することが12日、分かった。関係者によるとこの日までに仮契約を済ませており、近日中に正式発表される。清水ユース出身で、同大では1年時から主力として活躍。日本代表FW北川航也(22)と同期の逸材はスポーツ報知の単独取材に応じ、大学での成長や“清水愛”について語った。

 “北川世代”の期待の星が来季、清水に帰ってくる。関係者によるとユース出身者が大学を経て入団するのは初のケース。強化関係者は「複数ポジションをこなせる順応性があり、運動量、キックの質も高い。現代的な賢い選手」と高く評価。複数クラブが獲得に興味を示していたが、この日までに仮契約にこぎ着けた。

 筑波大では1年時に関東大学リーグ1部昇格に貢献。2年時には全日本大学選手権を制し、ベストMFを受賞。3年時にはリーグ最多8アシストで関東1部優勝に導いた。得意とするサイドMFのほか、トップ下、ボランチ、サイドバックも経験。「高校までは感覚でプレーしていたけど、大学のサッカーはより緻密。頭を使うようになりました」。今季からは背番号10として攻撃の核となってきた。

 下部組織では現トップの北川や水谷らと切磋琢磨(せっさたくま)。「周りがうまい人ばかりで練習が毎日楽しかった。ユースの応援でも勝ちロコをしてくれたり、ファンの人とも距離が近い。これ以上のクラブはない」と今でも“エスパ愛”を胸に秘める。

 北川は代表入りし、水谷も出番を増やしている。「同期の活躍は刺激になるし感謝しているけど、自分もサッカー選手として負けたくない気持ちは持っています」。関東1部は首位の早大と勝ち点11差の4位。残された大学生活を全うし、堂々と清水に“再入門”する。

 ◆西沢 健太(にしざわ・けんた)1996年9月6日、静岡市生まれ。22歳。カワハラFCを経て清水ジュニアユース入り。同ユースに昇格し、15年に筑波大に進学。16年に全日本大学選手権を制覇し、ベストMFに選出。17年に関東大学リーグ1部優勝。171センチ、67キロ。利き足は右。

 筑波大・小井土正亮監督「入団時から人と違う光るものを持っていました。攻撃のアイデアを持っているし、それを具体的に表現できる選手」

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