【仙台】矢島が実戦練習復帰…残り5戦低調攻撃陣救う、20日鳥栖戦視野

スポーツ報知
ドリブルでボールを運ぶMF矢島

 J1ベガルタ仙台は12日、仙台市・紫山サッカー場で約1時間半の練習を実施。左太もも裏肉離れで戦線を離れていたリオ五輪代表MF矢島慎也(24)が、チームの練習に完全合流した。実戦練習では、インサイドハーフで元気にピッチを走り回る姿を見せた。「ケガの再発だけはしたくない」と慎重に調整を進めながら、次戦のホーム・鳥栖戦(20日)での復帰も見据えている。

 攻撃を活性化させる、頼もしい戦力がピッチに帰ってきた。矢島は実戦練習では3―5―2のインサイドハーフの位置でプレーし、「プロである以上、(復帰戦は)早ければ早いほど良い」と調整を進めている。順調にコンディションが上がれば、鳥栖戦でのメンバー入り&出場も見えてくる。

 今夏、G大阪から期限付き移籍で加入した矢島は、高精度のパス、強力なシュートを武器にレギュラーをつかみ、7月22日のアウェー・鳥栖戦(1〇0)で仙台デビュー。3試合連続で先発していたが、8月1日の名古屋戦(1●2)で負傷し、無念の長期離脱となった。

 直近の4試合、チームの得点はいずれもセットプレー、PK、オウンゴールなどと、攻撃は低調気味。中盤からの攻めのパスを持ち味とする矢島は「(相手DF裏へのパスを出すとき)動き出す人を見て出せないのか、見られていないから出せないのか、(自分が出たときは)なるべく見られるようにしたい」と意気込む。

 リーグ戦は残り5試合。仙台は現在7位につけ、3位の鹿島との勝ち点差は4、5位の札幌との差は2で追いかけている。「チームの力にならなきゃいけない。頑張ります」と矢島。早期復帰を果たし、ゴールへ、そして目標のトップ5へチームを導くラストパスを通す。(小林 泰斗)

 ◆矢島 慎也(やじま・しんや)1994年1月18日、埼玉・浦和市(現さいたま市)生まれ。24歳。浦和ユースから2012年にトップチームに昇格。15、16年シーズンはJ2岡山でプレーし17年は再び浦和。18年にG大阪へ移籍し、6月25日、仙台へ期限付き移籍加入。19歳から年代別代表。16年はリオ五輪代表。利き足は右。171センチ、67キロ。

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