【札幌】宮沢、湘南戦白星で初の2年連続J1残留だ

スポーツ報知
ゲーム形式の練習でロングパスを出す、J1札幌MF宮沢(左)

 北海道コンサドーレ札幌が、2試合ぶりの勝利で初の2年連続J1残留を決める。札幌は16日、アウェー・湘南戦(20日)に向け、宮の沢で調整。同戦で勝利し勝ち点を47とすると、17位鳥栖が残り5戦全勝でも追い付かれる可能性が消え、更に直接対決の関係で札幌の勝ち点を上回れないクラブが1つ以上出るため、残留の15位以内が確定する。2度の降格を知るMF宮沢裕樹主将(29)が16日、湘南戦でクラブ史上初となる3年連続J1舞台へと熱い思いを明かした。(構成・砂田 秀人)

 札幌の歴史に、新たな1ページを加える。勝てばクラブ史上初となる2年連続J1残留が決まる湘南戦。出場停止明けの宮沢主将は、勝利だけを胸に期す。

 宮沢「残留は1つの目標だから。早く達成したいし、今回勝つことで残留より上の順位も狙っていける。勝ちを意識してやりたい」

 17日時点で5位。J1での最高位は2001年と昨季の11位だが、記録更新だけでなく、ACL出場権が得られる3位鹿島とは勝ち点2差と、初の大舞台出場も届くところにある。

 「まだ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)監督のサッカーをやって1年たってない。伸びしろがある中で結果がついてきてるのは、自信になっている。今後、より札幌が上に行くためにも、より上の順位で終われば大きいと思う。このチャンスは逃したくないし、ここまで来たら3位に入りたい。終わってみたら『去年の順位よりは良かった』じゃもったいないなと」

 プロ1年目の08年と12年に、1年での降格を経験。J1定着への思いは強い。

 「ずっと瀬戸際の戦いをしてきたので。悔しい思いもしてきた。チームとしての成長を感じる今年は、3位以内に行ける可能性もあるが、連敗すれば下に巻き込まれることだってあり得る。残留争いをしている湘南とは厳しい試合になると思うが、まずは自分たちの戦いをする。受け身にならず、自分たちからチャレンジし、この試合に全力を出し切る。そうすれば残留はついてくるんだから」

サッカー

×