【札幌】U18DF中村、来季トップ昇格「活躍して地元に活気を」

スポーツ報知
トップチーム昇格会見後、笑顔でガッツポーズする札幌U―18DF中村

 北海道コンサドーレ札幌U―18のDF中村桐耶(18)が、来季トップチームに昇格することが17日、発表された。同日、札幌市内のクラブ事務所で会見に臨み「小さい頃から観戦していたチームに入る事ができて、すごくうれしい」とあふれる思いを口にした。

 プロ相手に互角の戦いを演じた能力に、磨きをかけていく。初先発となった5月16日のルヴァン杯3戦目・清水戦では186センチの高さを生かし、北朝鮮代表のFW鄭大世(34)と堂々渡り合った。昨夏までFWだったことから、左足の技術も高い。竹林京介強化部長(43)は「恵まれた体なうえ、左利きでスピードもある。素材は十分。北海道の宝として全力で育てたい」と期待を込めた。

 中村は「1年目から少しでもチャンスをつかめるよう練習に励み、まずは出場し、レギュラー争いに加わっていきたい」と目標を掲げた。0―3で敗れた清水戦後にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)が「唯一前向きな要素は中村」と話した高評価を、来年は確実な力に変えていく。

 9月6日に発生した胆振東部地震で大きな被害を受けたむかわ町出身。「自分が活躍することで地元が少しでも活気づけば」。決意を示した中村は「プロ契約は結べたが、この先がすごく重要。日々努力していきたい」。おごらず謙虚に、一歩ずつ自己を高めていく。(砂田 秀人)

 ◆中村 桐耶(なかむら・とうや)2000年7月23日、むかわ町生まれ。18歳。札幌U―12から苫小牧のASC北海道U―15を経て、2016年に札幌U―18入り。今年3月に背番号42で2種登録され、ルヴァン杯3試合に出場。札幌西陵高を来年3月に卒業予定。186センチ、78キロ。左利き。

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