【川崎】本拠すぐ外で初PV 30分完売…チケット難民救う

スポーツ報知
練習の最後に入念にシュート練習を行う川崎・小林(手前)

 J1は20日、第30節の7試合が行われる。首位の川崎はホームで11位の神戸と対戦。神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の先発が濃厚で、チケットは即日完売。“チケット難民”を救うべく、等々力競技場の外でホームのリーグ戦では初のパブリックビューイング(PV)を実施する。左足首負傷から復帰したFW小林悠(31)の先発も濃厚で、大歓声で連覇へ弾みをつける。

 川崎が“超満員”の声援を受けて連覇へ突き進む。19日は川崎市内でセットプレーの確認などで調整。7日の鹿島戦(カシマ)で左足首外側じん帯を損傷し、全治約2週間程度と診断されたFW小林は主力組に入った。入念なシュート練習も行い「攻守の切り替えを速くして、自分たちが主導権を握ってやれれば」と意気込んだ。

 5戦を残す首位チームの試合に加えて、イニエスタの出場が予想されることで大注目の一戦となった。9月30日に後援会会員先行チケット販売を開始したが、約30分でほぼすべての席が売り切れた。それでもMF中村は「神戸だから、イニエスタだから何かを変えるわけじゃなく、どれだけ自分たちが押し込めるか」と平常心だ。

 1週間前にはホームゲームにもかかわらずスタジアム外でPVの開催が決定。ホーム戦のPVを同敷地内で行うのは16年のチャンピオンシップ準決勝・鹿島戦以来で、リーグ戦では初めてだ。DF車屋は左太もも裏の肉離れで全治3~4週間と診断され欠場が濃厚。MF阿部、守田を出場停止で欠くが、小林は「優勝への強い気持ちをピッチで出したい」と力強い。引き分け以上なら今季最多の6戦連続負けなしとなる。

 「一番は自分たちの戦いをどれだけできるか」と鬼木達監督(44)。来場者は今季最高だったF東京戦(5月5日)の2万4677人を上回ることが濃厚だ。PVの声援も加えた3万人近い後押しを受けて、連覇に接近する。(恩田 諭)

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