【金沢】悪の化身ヤサガラス「バルス」唱えたら母親登場し「40秒で支度しな」

スポーツ報知
大型スクリーンに登場したヤサガラスの母親

◆明治安田生命Jリーグ J2第38節 金沢0―0愛媛(19日・石川県西部緑地公園陸上競技場)

 J2ツエーゲン金沢のマスコットで、チームを憎んでいる悪の化身「ヤサガラス」が、この日もホーム戦で行われた「ヤサガラス劇場」で大暴れした。

 試合前には、アウェーに訪れた愛媛サポーターを大歓迎。「オレンジのユニホームが美しいじゃないか。ともにツエーゲンを完膚なきまでに倒そうではないか」と、共闘を呼び掛けるなどやりたい放題だった。

 ライバルである正義のクラブ公式マスコット「ゲンゾー」の進化形「ゲンゾイヤー」との戦いの中で、良心を取り戻しつつあったヤサガラス。しかし前節14日のホーム・松本戦(0●2)で、“悪の親玉”にマインドコントロールされ、好意を寄せていたヒロインのマスコット「ナンシー」を人質に取るという暴挙に出た。

 この日は拘束したナンシーとともに登場。ナンシーから「卑怯なことはやめて」と諭され、なぜか「滅びの呪文バルス」を唱えると、石川県西部緑地公園陸上競技場の大型スクリーンにヤサガラスの母親が登場。早口でまくし立てられると、ヤサガラスは「お、お母ちゃん…」とタジタジになってしまった。

 ヤサガラスママは、息子のナンシーに対する恋心を見抜いたようで「いい子じゃないか。守っておやり」「40秒で支度しな」など、ジブリの雰囲気満載のセリフで後押しした。

 母の愛の力もあり、再び正義の心を取り戻しそうなヤサガラス。一方、金沢イレブンは「ヤサガラス劇場」の急展開に負けないスピードあふれる攻撃を見せたが、愛媛の堅守をこじ開けられず、スコアレスドローに終わった。

 今季も残り4試合でホームは2試合。11月4日の大宮戦と、同17日のシーズン最終戦となる水戸戦。ツエーゲンの戦いと、ヤサガラス劇場の結末から目が離せない。

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