【宏太’Sチェック】ゴール急ぎすぎ 自信持って

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第30節 湘南2―2札幌(20日、ShonanBMWスタジアム平塚)

 普通ならなかなか入らない湘南のファインゴールが2本入ってしまったが、サッカーというのはそういうもの。展開次第では負けに転がってもおかしくなかった試合だっただけに、2度追い付いて、勝ち点1を上積みできたのは大きい。評価していい結果といえる。

 勝てなかった要因として、攻撃面ではどこかゴールに急いでいる印象があった。ジェイと都倉に合わせるのは分かるが、相手もそこには一番蹴らせたくないから、当然対処してくる。彼らをフェイクに使うような攻めができれば、もっと崩すことも増え、優位に立てる形を作れたはず。順位も力も札幌の方が上なのだから自信を持って戦うべきだった。

 守備では、2失点目の短いつなぎを入れたFKで失点した場面があった。ちょっとした隙を見せたらやられると分かったはず。これくらいで守れるかなという意識では駄目。改めて、全員で90分集中するという原点に返ること。そうやって勝ち点3を奪ってきたということを、改めて自覚する必要がある。

 残り5試合で3位・F東京との勝ち点差は1と、ACLのチャンスは十分にある。28日に対戦する名古屋は嫌な相手ではあるが、しっかり勝ち、まずは残留を決めて欲しい。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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