【神戸】謹慎処分明けのＤＦ高橋が涙の復帰「サッカーができなくなると覚悟した」

　９月２３日の浦和戦の試合前にＭＦイニエスタの欠場を第三者に漏えいしたことで、１か月の謹慎処分を受けていた神戸ＤＦ高橋峻希（２８）が２４日、神戸市内で行われた公開練習で復帰した。練習後には、騒動後初めて取材に応じ「Ｊリーグ、ヴィッセル関係者のみなさま、並びにサポーターの皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしたしましたことを心より、深くおわび申し上げます」と深く頭を下げた。

　高橋が知人にイニエスタ出場の有無をたずねられ、出場しないと伝えたところ、友人がＳＮＳで発信。大騒動に発展した。「僕自身、非常に厳しい処分を覚悟していたのですが、三木谷会長をはじめ、関係者のみなさまのおかげで、再びサッカーができることを感謝しております。本当にやってはいけないことだと思うので、サッカーができなくなると覚悟しながら、一日一日謹慎を過ごしていました」と目に涙も浮かべながら話した。

　１か月ぶりに練習に戻ると、チームメートから温かく迎え入れられた。「選手からは『気にするな』と前向きな言葉をいただいて、（リージョ）監督からも『これからだぞ』という言葉をいただいて…。それで片付けてしまってはいけないのですが、しっかり今回の件を思いながらプレーして、残り少ないですけど、全力でやっていきたいと思います」。言葉の通じないイニエスタからも、握手で激励されたという。

　今回の騒動を通じ「多くの人に支えてもらっているんだなと感じましたし、ピッチでしっかり返さないといけないという気持ちがあらためて強くなりました」と語った高橋。豊富な運動量と攻撃参加が魅力の右サイドバックは、あらためて残りシーズンでのチームへの貢献を誓っていた。