【浦和】早大大学院合格のMF長沢は既に論文執筆中「海外(移籍)の経験などを体系化したい」

スポーツ報知
早大大学院に合格した浦和MF長沢和輝

 J1浦和のMF長沢和輝(26)が30日、練習後に早大スポーツ科学学術院に合格したことについて取材に応じた。

 日本サッカー協会の専務理事などを務めたスポーツ科学研究科の平田竹男教授の研究室で学ぶことになる。「大学(専大)時代から色々な事を学ぶのは好きでした。スポーツビジネスを学ぶ機会が得られたので、ぜひ勉強したいと思いました」。本格的な活動は来春からになるが、「選手としての活動が第一。影響が出ないようにします。空いている時間はあるので、その時間を有効活用し、サッカー界のためになることを学びたいとクラブと話をして、快諾して頂いた」と説明した。

 研究テーマは決まっている。専大を卒業後、ドイツのケルンに入団。2016年に浦和に完全移籍し、同年はJ2千葉に期限付き移籍。17年から浦和でプレーしている。「ドイツで2年間やって、Jリーグに戻ってきた。Jリーグで活躍することと、海外で活躍することは少し違って、(海外では)コミュニケーションの面など困難な壁がある。自分の主観だけでなく、より客観的な情報を集めて、海外での困難などを体系化できればいいと思っています」。既に論文の執筆を始めているという。将来的には書籍化も目指している。

 現役のサッカー選手が大学院に合格するのは異例。実際、早大スポーツ科学学術院の面接でも、「なぜ現役の選手が志望したのか?」と問われたそう。長沢は「今はどんどんいい選手が海外に行くようになった。日本サッカーは進化しており、(海外移籍の研究を)引退後にするのは、少し遅いと思いました」と説明していた。

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