【清水】湘南とドローで残留確定持ち越しに…ヨンソン監督は判定に激高で退席処分

スポーツ報知
スコアレスドローに終わり、肩を落とす清水イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第31節 湘南0―0清水(2日・ShonanBMWスタジアム平塚)

 清水エスパルスは、ルヴァン杯王者の湘南とスコアレスドローに終わり、連勝は3で止まった。序盤から攻め込まれるシーンが目立ち、攻撃は精彩を欠いた。後半21分には判定に激高したヤン・ヨンソン監督(58)がピッチに踏み込んでボールを蹴り、退席に。相手の猛攻に耐えて2試合連続の完封はマークしたが、不完全燃焼な一戦となった。

 我慢に我慢を重ねて、何とか勝ち点1を持ち帰った。終始湘南にペースを握られ、シュート数は6―16。連続試合得点は11で途切れた。試合後の会見は後半途中から指揮を執った篠田善之コーチ(47)が出席。「勝ち点1は前向きに評価したいが、フィニッシュ、クロスの精度には課題が見られた」と振り返った。

 この日は、故障明けのFWドウグラスが2試合ぶり、MF河井が3試合ぶりに先発に復帰。前半からルヴァン杯王者の圧力に苦しめられる展開が続いた。中盤を支配されて前線へのボールの供給を断たれ、前半のシュートはわずか2。FW北川は「あれぐらいのプレッシャーをかいくぐれないと上には行けない」と反省を口にした。

 後半になっても流れは呼び込めなかった。同21分にはヨンソン監督が判定に激高。ピッチに足を踏み入れて右足でボールを蹴ってしまい、退席処分となってしまった。「もっとうまく試合を運べればあのような展開にはならなかった。監督だけの責任じゃない」と北川。自身のJ1での連続ゴールも4で止まり、最後まで1点が遠かった。

 勝てば自力で決められた残留を確定できず。次は10日にホームで名古屋戦。リーグの裁定次第だが、ヨンソン監督はベンチに入れない可能性が高い。エースは「今日は守備陣が頑張ってくれた分、次は攻撃陣が奮起しないといけない」と言った。残り3試合。まだまだやるべきことは残っている。(武藤 瑞基)

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