【札幌】ボランチ・福森、3位再浮上へ逆襲「求められる仕事をやるだけ」

スポーツ報知
ボールを奪いに行くDF福森

 J1北海道コンサドーレ札幌DF福森晃斗(25)が、敵地での雪辱を本拠地で果たす。札幌は4日、札幌ドームに仙台を迎え撃つ。通常3バックの左に入る福森だが、2選手が出場停止で、今回はボランチで起用される可能性が高い。今季、先発ボランチを唯一務めたのが、4月28日のアウェー・仙台戦。初得点こそ挙げたものの、2―2の引き分けで、自身のプレー内容にも反省ばかりが口をついた。それ以来となるポジションで、勝利につながるパフォーマンスを見せる。

 借りを返すのに絶好の舞台が巡って来た。敵地での戦いから半年あまり、福森が、同じボランチで札幌ドームのピッチに立つ。「いい準備をして、求められる仕事をやるだけ」。3日、札幌・宮の沢での最終調整を終え、そう気持ちを高ぶらせた。

 4月28日の仙台戦で、今季初めてボランチを務めた。試合当日に告げられた、通常の3バックとは異なる位置。「後ろだと前向きでプレーするのが主だが、ボランチは半身や後ろ向きで受けることが多い。ボールをもらっても、焦る自分がいた」と戸惑いも隠せなかった。前半16分に先制の今季初得点は決めたものの「それしか仕事ができなかった」。試合も引き分けに終わり、悔いばかりが残った。それ以来のボランチ機会へ「今は自信を持ってできる。しっかり目に見える結果を出したい」と雪辱勝利だけを見据えた。

 勝てばACL出場圏内の3位に再浮上する。「個人的にも、札幌にとっても、J1で初めての上位争い。そこにいられることに充実感があるし、実際に4試合全て勝てば3位になれるから。まずは仙台戦でしっかり勝ち点3を取りたい」とチャンスを逃す気はない。今季の13勝中8勝を挙げるホームの力も味方にし、未知の世界への道を、福森が自ら切り開く。(砂田 秀人)

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