【川崎】J1連覇に王手!家長が自画自賛V弾…次節C大阪戦で勝てば無条件でV2

スポーツ報知
前半21分、先制ゴールを決めた川崎・家長(左)を祝福する(右から)阿部、小林、谷口(カメラ・生澤 英里香)

◆明治安田生命J1リーグ第31節 川崎3―0柏(3日・等々力)

 首位の川崎がJリーグ2連覇へ王手をかけた。17位の柏とホームで対戦。MF家長昭博(32)らのゴールなどで3―0と快勝。2位の広島が磐田に2―3で逆転負けしたため、首位と2位の勝ち点差は7に。川崎は10日のC大阪戦(ヤンマー)で勝てば文句なし、引き分け以下でも広島の結果次第でV2が決まる。

 2年続けてJの頂に川崎が手をかけた。前半21分。5バックの相手に、左サイドからMF守田のグラウンダーのクロスにMF家長がダイレクトで合わせ、ゴール左におさめた。「自分がイメージしたコース」と自画自賛。勢いを一気に加速させる先制点だった。

 10日前の“エアポケット”の教訓があった。10月24日の天皇杯準々決勝、格下のJ2山形相手に2―3と不覚をとった。序盤から山形の気迫に押され、5バックの相手に守られセットプレーとカウンターから失点。「気持ち、球際は相手の方が上回っていた」と鬼木達監督(44)は反省。その試合を見た柏が5バックで来ることも想定し試合に備えた。

 試合の入りから、チームのエンジンとなったのは1トップのFW小林と、MF中村。「スイッチを攻守に入れる役目もあった。(小林)悠と俺がいかないと。すごくプレスのかけがいはあった」と中村。スタートからチームの主軸がエンジンをかけ、1―0の前半33分にはCKからDF谷口がヘッドで加点。キッカーの中村は前日2日のCK練習では1本も蹴っていなかったが、昨季ゴールを量産したコンビが、あうんの呼吸で2点目。後半終了間際にもMF阿部が3点目。2連覇目前のエアポケットから、「安定飛行」に軌道修正した。

 最終節で鹿島を抜き逆転優勝した昨季とは異なり、首位に立っての終盤戦。当初は独走していた広島を最大勝ち点13差で追っていたが、この日の広島の敗戦で、気がつけば7差をつけて独走。10日のC大阪戦に勝てば無条件、引き分け以下でも広島の結果次第で2試合を残して連覇が決まる。

 V王手にも「3試合で優勝できればいい。気長にやります」と家長。「自分たちがやるべきことをやれば、勝つ確率が高まっているのは昨年も今年も実感」と中村。サックスブルーの歓喜はもうすぐだ。(恩田 諭)

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