【甲府】9戦ぶり負けた…昇格消滅後初戦でちぐはぐ完敗

スポーツ報知
サポーターにあいさつする甲府イレブン

◆明治安田生命J2リーグ第40節 水戸2―0甲府(4日・Ksスタ)

 ヴァンフォーレ甲府はアウェーで水戸と対戦し、0―2で敗れた。前節の讃岐戦(1〇0)でJ1昇格の可能性が消滅後初の試合となったが、ちぐはぐな場面が目立ち、攻守にわたり見せ場を作れず完敗。リーグ戦での黒星は9月1日の町田戦(0●2)以来、9試合ぶりとなった。

 敵地まで駆けつけ、最後まで勝利を信じ声を張り上げた甲府サポーターは、敗戦に静まりかえった。J1昇格の道が断たれてから初めての試合は、見せ場なく敗れた。上野展裕監督(53)の「『最後まで戦う姿を見せよう。力の限りプレーしよう』と声をかけた。それができたかと言われると、できなかった」という言葉が全てだった。

 運動量は相手に及ばず、パスミスを連発するなど精彩を欠いた。昇格という最大の目標が消え、気持ちを保つのが難しい状況ではあった。それでもMF小椋祥平(33)が「応援してくれる人がいる。こういうときこそしっかりやらなくてはいけなかった」と反省するように、意地を見せなくてはいけない一戦。強い思いを、プレーで見せる事はできなかった。

 指揮官は「志を持ってやってほしい。そういうところまで引っ張り上げられなかったのは自分の力不足」と話した。だが、まだリーグ2試合と天皇杯がある。「これを絶対に繰り返してはいけない」とMF高野遼(23)。残る試合で気概を見せるしかない。(三須 慶太)

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